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ATOMica卒業生のご紹介 〜陶芸家・畠田光枝さん〜友人の柏田さんとおしゃべり編

皆さん、こんにちは♪
ATOMicaの黒木です。

 

今回も「卒業生のご紹介」ということで陶芸家・畠田光枝さんのご紹介記事をお届けします。

 

 

前編はこちらからどうぞ♪

 

後編では先日、畠田さんとお友達の柏田さんと3人でのんびりお話をさせていただいた時の内容をインタビュー形式でお届けしたいと思います♪

 

 

丸の内のOL秘書から一転、宮崎で陶芸家を目指した理由とは?

 

 

ーー畠田さんは宮崎のご出身ですか?

畠田 いえ、私はIターンなんですよ。東京都出身で、もともとは丸の内でOLをしていたんです。こう見えて秘書をしていたんですよ!(笑)バブル真っ盛りのころでした。

東京では3年間OLとして働いたのですが、昔から東京を離れたい気持ちもあったので、OLをやめて牧場に転職したんです。

ーー牧場?!もともと自然が好きだったのですか?

畠田 そうそう、自然と動物が好きで、小さい頃は「ムツゴロウさんとこに行くー!」と言ってるような子でしたね。普通に会社員として働いてみたものの、やっぱり一度は動物と暮らさないと諦めがつかないなぁと思って。福井県の牧場でジャージー牛のお世話をしました。そこで1年間実習生として働いた後に、今度は鹿児島県の屋久島に行ったんです。

 そのままずっと屋久島で暮らしてもいいかなとも思っていたのですが「島で暮らして行くのに何をして行こうかな」って考えていたときに、友達の旦那さんが、今の私の師匠のところに弟子入りしていて。興味が湧いたので、遊びに行かせてもらったんです。

 

  

 和歌山県の師匠のお宅に行き、一ヶ月ほど滞在して、いろんなことを経験させてもらいました。薪窯でつくる師匠のやきものに、もう衝撃受けちゃって。「私もやりたい!」と思ったんです。そして、そのまま弟子入りをお願いしました。ちょうど30歳の時でしたね。

 そして4年7ヶ月の弟子入りのあと、九州のどこかに自分の拠点を作りたいなぁと思い、友達がいたのがきっかけ宮崎に来ました。ひろみちゃん(柏田さん)との出会いはその翌年くらいかな。

 

 

 宮崎の友達の家に荷物を全部置かせてもらって、自分の窯を構える場所を九州あちこち、いろいろ探しました。

 軽トラで旅してその中で寝泊まりしたり、その場その場で知り合った人の家に泊まらせてもらったり。1年半くらいは探していて、その間、東京に戻ってアルバイトしたこともあります。

 そんなこんなでやっと今の国富の家に決まりました。

 

国富のご自宅は自然がいっぱいだそう

 

 でもやっぱり、その間にエネルギーもなくなってきて「私、本当に窯やるのかなぁ」って思うこともありました。

 家が決まったからってすぐに焼けるわけじゃなく、まずは窯を作らないといけない。“窯”という、とても大きなもの作っちゃうからとても覚悟が必要でしたね。

 

 

作品が出来上がるまでにたくさんの工程があります。

 

ーー畠田さんがつくるやきものの特徴を教えてください。

畠田 土は山で掘ってきたものを使っています。それを蹴轆轤(けろくろ)と言って、足で蹴る轆轤でカタチをつくって、釉薬(ゆうやく)をかけずにそのまま焼きます。これを焼締め(やきしめ)と言います。窯に5日間ずっと薪をくべながら、じっくり焼きます。薪割りも自分でしているんですよ(笑)

 

ーー土は山からとっているってことは、宮崎の土100%で作っているのでしょうか?

畠田 いえ、宮崎の土じゃなくて和歌山の師匠のところの山の土です。

ーーえ?!とりに行ってるんですか?

畠田 そう。でも、宮崎の土でできるのが理想だから、いろいろ使ってみてはいるんだけど、なかなか相性のいい土に出会わなくて。今使っている土は鉄分が多く含まれていて、表情が出るので、焼締めに向いています。

 

 

畠田さんの作る作品は使い手の気持ちが反映して、長く付き合える気がする。

 

 

ーー作品の魅力は?

畠田 シンプルで素朴で無骨で味のある。そういったものが好きでいてもらえる人にだったら伝わる良さがあるのかなって。どうですか?(ここで、畠田さんから柏田さんにバトンタッチ)

柏田 なんか、一生付き合える気がするというか。使っていたら変化してくるんです。さっき、新しい作品を触ったら「知らない子」って感じがしました。(笑)

畠田 変化していくのを楽しんでもらえたら。この器はより変化に気付きやすいというか。何にでも合うと思っています、このシンプルな茶色い色がね。あとは、薪窯の中で焼かれた“炎のあたたかみ”みたいなものを感じてもらえたらうれしいです。

柏田 うん、とっても長く付き合える。あと、すごく割れにくくてね。私がこれまで使ってて割れたことがない。本当に割れないの。どーんと構えてくれてる感じがする。

ーー手にとった人だけがわかる魅力もあるんですね、一言じゃ言い表せられないような。

 

 

柏田 丁寧に作られたものだから、独特の存在感とういうか、そういうのがあるんじゃないかなって思います。私なんて特に、窯を作り始める頃から彼女のことを知っているから。一生懸命り組む姿勢とかをね。

畠田 がんこだからねぇ(笑)

柏田 それもあるから、使うたびに背筋が伸びる思いがします。初心に戻るというか。「今日も一日頑張ろう!」と思って、お茶をいただいたりします。

畠田 うまい!(笑)

柏田 本当にそうなんだよ!

ーーきっと今お伺いしたような、“作品ができるまでの背景”をもっと伝えた方が、より魅力も伝わっていく気がします!

 

 

 

柏田 エネルギーがたくさん詰まった器だと思う。不思議なのは水が腐りにくいからお花が枯れないこと…!

畠田 お花挿してたら、なんかグイグイくるよね。

柏田 うん、なんか根を張ってくる(笑)

畠田 ローズマリーとかすぐ根が出てくるもんね。花の水を変えなくても、花がもつの。

柏田 なんでだろうね。

畠田 お茶もおいしくなるって言ってもらえる。ビールもね。

柏田 この器でビール飲むと、泡が細かくなって美味しいの!

 

 

 

これからも陶芸家として挑戦を続けていく。

ーーこれからの目標はありますか?

畠田 これまでと変わらず、淡々と丁寧にやきものをつくっていきたいです。その姿勢は変えずにいきたいかな。

ーー活動の幅ももっと広げて欲しいです!

柏田 窯がある場所(国富町の畠田さんの自宅)もとっても素敵な場所なんですよ、自然が豊かなところで。その空気感だったりとか、丁寧に暮らしていくこととか、やきものの背景にある物語というか。そういうのも含めてお伝えしていけたらね。それは物だけに限らず、伝わっていくものがあるんじゃないかと思う。ストーリーを伝えていけたらいいよね。

畠田 これからは時代にあった売り方も取り入れていくことが課題かなぁ…。ちょっと苦手な分野なんですけどね。

柏田 だけど、ある意味チャンスな時代だよ!

ーーこれからもATOMicaに遊びに来てくださいね!

畠田 はい、また来させてください。

柏田 コワーキングスペースに陶芸家が入るとか、きっと今まで全国的になかっただろうね!(笑)

ーーお二人とも、ありがとうございました!

 

 

おまけ

 

柏田家のワンちゃんは現在畠田さんのお宅にお世話になってるそう♪

 

 

畠田さんのホームページはこちらからどうぞ♪

 

 

 

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