ニュース

【北九州市×ATOMica】子どもと子育てをみんなで考える「こどもまんなかワークショップ」を開催

#レポート
X facebook LINE
thumbnail

コワーキングスペース運営のATOMicaが直営店として運営するATOMica北九州では、自治体と住民、旅行客などを繋ぎ、地域活性化に繋がるイベントを定期的に開催しています。今回は、北九州市からの依頼で、地域社会全体で子どもを育てる社会づくりを考えるワークショップ「こどもまんなかワークショップ」を開催しました。

■こどもまんなかアクションとは?

2022年に生まれた子どもはおよそ77万人で、国が統計を開始した1899年以来、最低の数字となりました。この背景には、経済的な不安定さや子育てしづらい社会環境、子育てと両立しにくい職場環境など、複雑に絡み合う様々な要因があります。他都市では、子どもの公園使用をめぐって公園が閉鎖されるという事案も起こっており、子育てをする世代からは「社会全体が子育て世代に冷たい」といった声もあがっています。こうしたことから、地域社会、企業など様々な場で、年齢、性別を問わず、すべての人が子どもや子育て中の方々を応援し、社会全体の意識改革を後押しするため、国では「こどもまんなかアクション」を推進し、子ども・子育てにやさしい社会づくりに取り組んでいます。

〈参照〉内閣官房/こども未来戦略方針(令和5年6月13日閣議決定)

北九州市では、子どもや子育て家庭を社会全体で応援する気運をさらに醸成するために、毎年11月を「秋のこどもまんなか月間」とし、集中的に「こどもまんなかアクション」を推進。「(仮称)子ども憲章」の制定に向けた取り組みの一環として、地域社会全体で子どもに関わり、見守り、育てていけるよう、子どもや子育てに対する考え方のギャップを縮めていくために、子ども自身や子育てに関わる方、関わっていない方など、異なる世代・立場の方々が、幅広く意見交換を実施することを目的に、「こどもまんなかワークショップ」の開催に至りました。

●子ども家庭庁/こどもまんなかアクション

https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-mannaka

●北九州市「こどもまんなか社会への取り組み」

https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kurashi/menu01_00438.html

■「こどもまんなかワークショップ」開催概要

イベント当日は子育て世代の方をはじめ、小学生のお子さままで、幅広い年齢層の30名が参加し、「子どもや子育てに対する考え方のギャップを縮めるアクションにつながる『ことば』を考える」をテーマに、グループごとに45分間のディスカッションと発表を行いました。

北九州市子ども家庭局子ども家庭部こども政策推進担当課長 村上奈津美さん(写真左)と、ATOMica北九州 拠点長 塩崎泰良さん(写真右)

開催の挨拶で、北九州市子ども家庭局子ども家庭部こども政策推進担当課長の村上奈津美さんは、「北九州市では子どもや子育てについての考え方のギャップを少しでも縮めていき、地域全体で子どもを見守り育てるといった環境づくりを目的に取り組みを進めています。国が4か国を対象に実施した国際比較調査では『子どもを生み、育てやすい国だと思うか?』の質問に対し、日本以外の3か国では約8割が『そう思う』と回答したのに対し、日本では約6割が『そう思わない』と回答しています。また、『子どもを生み育てることに社会全体がやさしく理解があるか?』という質問に対して、約5割が『そう思う』と回答しているスウェーデンに対し、日本は8.6%と低い結果が出ています。北九州市でも夏にアンケート調査を実施し、『子どもと一緒にいるときに配慮して欲しかった場面は?』『子どもと一緒にいる場面で嬉しかったことは?』という質問に対し、様々なエピソードが寄せられました。例えば、色々な人が集まる空間で子どもが泣いたとき、冷たい空気が流れるのか、温かい空気が生まれるのか、何か分岐点になるきっかけがあるのではないでしょうか。今回のワークショップでは、そんな場面で、できれば温かい空気が生まれるようなアクションにつながるスイッチになる“ことば”を見つけられればと思います。それが習慣となり、自然と気遣いができる人が増え、たくさんの方が住みやすい優しい社会づくりにつながれば嬉しいです」と述べました。

ATOMica北九州の拠点長・塩崎さんは、「2022に生まれた子どもは80万人を割り込み、国が統計を開始した1899年以降最低の数字と発表されています。その背景には経済的な不安はもちろん、子育てしづらい、など様々な要因があります。他都市では、お子さまが公園で遊ぶ声で生活するのが難しいという近隣住民の声によって、公園が閉鎖されるという事案も発生しています。国ではこども家庭庁で『こどもまんなかアクション』を推進し、子育てに優しい社会づくりに取り組んでいますが、北九州市でも11月を「秋のこどもまんなか月間」とし、集中的に「こどもまんなかアクション」を推進しています。このワークショップもその一環です」と説明し、続いて「例えば、レストランで子どもが泣き出したとき、親御さんは具合が悪く泣いてしまっている子どもを連れていく病院をスマホで探している、その姿を見た周りの人は、子どもが泣いているのにスマホばかり見て親は何をしているのだ、というようなすれ違いが生まれることがあります。今回のワークショップでは、このようなちょっとしたすれ違いを減らせるような考え方についてみなさんで話し合い、子育て世代だけでなく、あらゆる世代にやさしい社会づくりを探すこと。を目的にしたいと思います」と開催趣旨を話しました。

ワークショップでは、下記3つの具体的なすれ違い場面を想定し、グループごとに「各場面でちょっとしたすれ違いを解消するアクションにつながるような『ことば』を考える」をゴールに、45分のディスカッションを行いました。

<すれ違い場面>

① レストランなどの飲食店

② スーパーなどの商業施設

③ 電車・バスなどの公共の乗り物

その後、各グループごとに、方針を決めたアイディアを

  1. 「解消したいすれ違い」
  2. 「それを解消するアクションにつながる『ことば』」
  3. 「その他(その後のアクションや訴求ポイント)」

に分け、より具体化し、模造紙にまとめ、1グループ3分で発表を行いました。

ワークショップに取り組む参加者の様子

以下は各グループでの発表内容です。

<発表内容>

チームA:「赤ちゃん泣いたら一等賞」

<すれ違い場面>レストランなどの飲食店


●解消したいすれ違い

飲食店で赤ちゃんが泣いているときの気まずい空気。

●解消するアクションにつながる『ことば』

赤ちゃん泣いたら一等賞

●その他(その後のアクションや訴求ポイント)

拍手でブラボー!

文句を言いたいごく一部の人の気持ちをおさえ、その場も丸くおさまる。


チームB:「まずは優しい目、視線」

<すれ違い場面>スーパーなどの商業施設


●解消したいすれ違い

小さい子どもが1人でいる、周りに親らしき人がいない状況。

子育て中の人は孤独を感じ、まわりは何て言葉をかけていいかわからずモヤモヤしている。

●解消するアクションにつながる『ことば』

まずは優しい目、視線から

●その他(その後のアクションや訴求ポイント)

直接的なことばではなく、優しい目線によって

・子育て中の人は安心できる

・周りの人は優しい気持ちになる


チームC:「どうしたと?」

<すれ違い場面>電車・バスなどの公共の乗り物

●解消したいすれ違い

「交通機関内で泣く子ども」をとりまく、大人たちの「正しさ」のすれ違い

親は泣くのは普通と感じる、まわりはうるさいと思うのが普通と感じる

●解消するアクションにつながる『ことば』

「どうしたと?」と子どもに聞く

まずは子どもの存在を優先


●その他(その後のアクションや訴求ポイント)

大人たちの心の中にちょっとだけ「子ども」が入ってくる

どうすれば子どもがハッピーになれるかを大人が考える


チームD:「家族で来てくれてありがとう」

<すれ違い場面>レストランなどの飲食店

●解消したいすれ違い

注意や感謝、大丈夫だよ、を伝えられない。


●解消するアクションにつながる『ことば』

ファーストオーダーの時に「家族で来てくれてありがとう」


●その他(その後のアクションや訴求ポイント)

店員と家族との会話が生まれやすくなる

子育て世代は、「ありがとう」「大丈夫」に助けられる


チームE:「共感」

<すれ違い場面>スーパーなどの商業施設

●解消したいすれ違い

子どもがスーパーのカートで遊んでいる状況。ぶつかったとき


●解消するアクションにつながる『ことば』

共感する『ことば』をかける

●その他(その後のアクションや訴求ポイント)

親御さんが安心して、不安な気持ちがリセットされる


チームF:「子育てお仕事お疲れさまです。みんなで思いやりの空間を作りましょう。」

<すれ違い場面>電車・バスなどの公共の乗り物


●解消したいすれ違い

電車などの交通機関で子どもが泣いている

親:なぜ親だけが注意しないといけないのか。注意してその通りにできるならしている。

周り:なぜ親は子どもを静かにさせないのか。泣く子を乗せるな。

●解消するアクションにつながる『ことば』

子育てお仕事お疲れさまです。みんなで思いやりの空間を作りましょう。

お互いが気遣いできる空間づくり

●その他(その後のアクションや訴求ポイント)

泣いたときにみんな優しく共感し、「全員」で子育てをする

様々な視点から考え抜いたグループ発表の後、村上さんは「参加者のみなさんのディスカッションと発表を聞き、北九州市の未来は明るいと思いました。『ことば』ではなく目線にフォーカスしたアイディアや雰囲気づくり、共感する言葉をかける、などのアイディア、子どもの存在を思考の中に入れるという考え方には、普段大人目線になってしまっているところを視点を変えることで違う目線に変わる、ということに気付かされました。思いやりの空間を大人が作っていくことも大切ですし、赤ちゃんが泣いたらブラボーと拍手するアイディアも素敵です。みなさんのアイディアをすぐに浸透させていくのは難しいですが、市としても頑張っていきたい。またご参加いただいたみなさんも、このワークショップのことを家族やお友だちに話していただき、北九州市全体に広まっていけばと思います。市としても今後、共有できる『ことば』を作っていきたいと思います」と話しました。

こどもまんなかワークショップ開催案内チラシ

【開催概要】

開催日時:2023年11月24日(金)19:00〜21:00

会場:ATOMica北九州(北九州市小倉北区京町3-1-1 セントシティ北九州7階)

参加者:40名程度(子育ての経験、年齢不問)

参加費:無料

主催:北九州市 子ども家庭局 こども家庭部 総務企画課

企画運営:ATOMica北九州

お問い合わせ:093-600-2782(担当:塩崎)

■ATOMica北九州とは?

九州の入り口として多くの人が行き交う北九州市に位置し、ターミナル駅である小倉駅から徒歩4分の場所にある「ATOMica北九州」は、地元の方はもちろん出張や旅行等で訪れるすべての人に利用いただけるコワーキングスペースとして運営しています。ソーシャルコワーキングスペーススタートアップのATOMicaが直営店として運営するATOMica北九州は、全国のコワーキングスペース運営のノウハウや知見を集約し、年間2万人の方にご利用いただいています。単なるコワーキングスペースではなく、人と人、人と企業、人と自治体など…地域の皆さん同士をお繋ぎして、新しい価値を生み出すことを大切にしています。

■担当コミュニティマネージャー塩崎コメント

ATOMica北九州で定期的にさまざまなイベント企画を開催しています。実は今回のイベントは私にとって、初めて行政と取り組むイベントであり、また企画立案から運営までを担当することも初めてで、緊張もありましたが、開催後に参加者の方から「楽しかった」という感想を多くいただけたことや、ある参加者の方は独自で次のアクションに繋げるきっかけになったりと、達成感の大きいイベントになりました。学生が子育てのことを真剣に考えてくれていることもとても嬉しかったです。今後も利用者の方や行政、地域社会の皆さんへATOMica北九州がお役に立てるよう、還元ができるよう、いろんなイベントを企画していきたいと思います。

北九州ATOMicaの拠点長 塩崎

塩崎泰良(しおざきたいら)

東京都出身。小学生の時に北九州市へ移住、その後仙台や金沢、東京、秋田など各地を転々とし、5年前に北九州へ戻りATOMica北九州のコミュニティマネージャー兼拠点長として活躍。趣味はゲームや旅行。最近登山にも興味を持ち始め、地元平尾台や九州の山に登るのが楽しみ。登山好きな方はぜひお気軽にお声がけください。

【ATOMica北九州】

オンライン会議やイベント開催も可

住所:福岡県北九州市小倉北区京町3-1-1 セントシティ7F

営業時間:10:00~18:00

【ATOMicaからご案内】

■ATOMatchプログラムを実施したい企業・自治体の方へ

ATOMatchは地元企業と学生がコラボレーションし長期間に渡って共同プログラムに取り組む活動です。ご興味のある方は下記のお問い合わせより、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ先:https://atomica.co.jp/contact



■コワーキングスペースのご利用を検討の方へ

ATOMica北九州では、ドロップイン利用のほかお得な月額契約プランなどご用意しています。詳しくは以下お問い合わせより、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ先

ATOMica北九州直通:093-600-2782(営業時間10:00~18:30)